2020年 太陽光発電設備の雑草対策 グランドカバー・除草剤注入

2018年の夏から太陽光発電を開始しましたが、太陽光発電設備の維持管理で頭を悩ませているのが雑草です。

 

発電設備がある北の大地は、雑草がのびたい放題。放っておけば2m以上にもなります。

架台の高さは一番低いところだと1.5m程度なので、雑草の高さが2mにもなればパネルに影を落とし、発電効率が落ちることになってしまいます。

 

そのために雑草対策が必須です。

 

1.雑草対策の種類

雑草対策の種類としては、下のような方法があります。

 

  • 雑草を生やさない
    • 防草シート
    • 防草シート+上部に砂利をまく
  • 背丈が高くならない植物を植える
    • グラウンドカバーとなる植物を植える
  • 雑草が生えるのを抑制する
    • 顆粒タイプの除草剤で生やさないようにする
    • 液体タイプの除草剤で雑草を枯らす
  • 雑草を刈り取る
    • 草刈機・刈払機で雑草を狩る

 

このような対策がありますが、これまでどう対策してきたのか、今後どう対策するのかを考えていきたいと思います。

 

2.当初の対策と効果

当初の対策として実施していたのは、

  • 春:顆粒タイプの除草剤を散布して雑草を抑制
  • 初夏〜夏:草刈機で雑草を刈り取る

という方法でした。

 

これを複数の太陽光設備の土地に実施しました。

 

結果ですが、顆粒の除草剤の散布にばらつきがありました。

  • 散布量が少ない所は、夏には雑草が1.5m付近まで大量に生えてしまった → こっちがほとんど
  • 電線が地中から出ている部分には、(草刈りは気を使うので)除草剤を多めに散布した結果、雑草があまり生えていなかった

 

まあ正直、ほとんどの場所で大量に雑草が生えていました。

 

夏の草刈りは、かなり大変です。

1.5mもの草をかき分けながら、800〜2,000平米程度の敷地の草刈りをすると4〜6時間ぐらいかかります。

 

夏は大量に汗をかきながらの作業になります。飲み物も2リットルぐらい軽く飲み干してしまいます。

 

なるべく草刈りをしたくないので、今後の対策を検討したいと思います。

 

3.今後の対策の検討

3.1.検討:完全に草を生やさない対策=防草シート

まずは、完全に草を生やさないケースを検討します。

除草したあとに、防草シートを敷く方法です。

1度、防草シートを敷いたら当分(最低でも10年)は敷直しは、したくないです。

そうすると、しっかりした商品ということになり、それなりに値が張ります。

 

らくやのうというサイトで販売している、「とことん草なしシート」で 686円/平米。(耐用年数10年)

または、「サバーン350」という商品は、748円/平米する。(耐用年数10〜15年)

 

上記の防草シート以外に、

  • 地面に打つためのピン(杭)
  • ピン穴を隠すためのシール
  • シートとシートの間を貼り付けるテープ

が必要になってくる。上記の価格もプラスすると、「とことん草なしシート」でも「サバーン350」でも、大体1,000円/平米の費用が掛かることになる。

 

この単価で1,000平米を敷き詰めると、1,000円/平米×1,000平米=1,000,000円、つまり100万円が材料費だけでかかる。

これを外注すれば120〜150万円ぐらいかかると思われる。これだけ注ぎ込むと太陽光発電の利益がふっとんでしまう。

 

また防草シートの耐用年数を経過した後には、防草シートのゴミが大量に出ることになる。この処分にも費用がかかる。

 

ここまで検討して、この方法は候補から外れました。

 

設備費用の検討段階から、防草シートを敷く費用込みで、太陽光発電投資の利回りを考えていたのなら、防草シートを敷くのもアリかもしれない。

設備を建てる初期段階で検討する内容だと思いますので、今回は候補外です。

 

 

3.2.検討:背丈が高くならない植物を植える

グランドカバー、グラウンドカバーなどと呼ばれる方法です。

雑草対策について調べるまでグランドカバーという言葉も知りませんでした。

 

グランドカバーは背丈の高くならない植物で地面を覆うことで、他の雑草が生えるのを抑制する方法です。

 

グランドカバーの代表的なものとしては、クローバーがあります。

 

代表的なホワイトクローバーの情報をのせます。

  • 代表品種:ホワイトクローバー(フィア)
  • 播種量(はしゅりょう):種を播く量
    • タキイ 1000平米=10a(アール)あたり、2〜3kg
    • サカタ 100~200平米あたり、1kg。1000平米だと5〜10kg。
  • 費用:2,000円/kg
    • タキイ:1000平米に 3kgタネを播くと、6,000円
    • サカタ:1000平米に 10kgタネを播くと、20,000円

と、なります。

これぐらいの費用なら大したコストではないので雑草対策としてアリですね。

 

ちょうど、太陽光設備が竣工したばかりの土地があったのでそこに種を播くことにしました。

800平米ぐらいの土地をビニールロープで10等分し、1区画80平米に対して、少し多めの1kgずつ散布しました。

 

10等分には↓のような巻尺を使いました。安いものでよいと思います。

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10等分したところに、キャンプで使うような杭(ペグ)を打ちます。

杭はダイソーなど100円ショップで売っている短いもので大丈夫だと思います。

ペグにビニール紐をくくりつけ、敷地の反対側まで引っ張って区画をつくりました。

 

ビニール紐の反対側は柵に直接くくりつけました。こちら側は、大体です。特に巻尺で測ったりはしていません。

※隣は別の太陽光の敷地です。

 

タキイとサカタとでは播く量が違うので、播く量が多めのサカタの方を参考にしました。

 

播くタネ の種類は、比較したかったので違うメーカーで2種類をまきました。

 

1つ目は、上の写真のタネを買いました。楽天もしくはヤフーショッピングの「めばえや」です。

5kgで7,500円という安いタネがあったのでそちらを購入し、西側半分にまきました。

1kgごとに袋詰めされていました。

 

購入したサイトは下↓です。

 

 

2つ目は、上の写真のタキイのタネを東側半分にまきました。

 

ヤフーショッピングで購入時は500g入りで968円でした↓

 

タネの大きさはゴマ粒ぐらいなので、手で均等に播くのは、かなり難しいです。

そのため、散粒機というものを使いました。

 

散粒機は上の写真のようなもので、赤色の上フタをあけて中にタネを入れます。

 

中にタネを1kg入れると上の写真のようになりました。1/10ぐらい入ったでしょうか。

 

散粒機はタネ以外にも、粒剤タイプの除草剤など、粒状のものであれば均一に散布することができるので便利です。

 

手動と電動がありますが、手動よりも電動の方が疲れず均一に散布できます。

 

播く量の調整ダイヤルがあるのですが、これを「3」にして歩いてまくとちょうど良い感じでした。

タネの粒が手に当たって痛いので、軍手をして播きましょう。

 

散粒機でタネを播いた後は、こんな感じになりました。わりと均一に散布できていますね。

多めに播いたので結構な量が散布されていました。

 

ちなみに私は↓の散粒機を使っています。

 

タネを播く時期としては、本来は春がベストです。

 

今回、電力会社との連携工事の関係で、夏の終わり(9月初旬)にタネを播きました。

 

上の写真は、約45日後の写真です。残念ながらほとんど生えていません。

 

しかし、よ〜く見てみると、部分的には小さい葉っぱが出てきています。

 

奥の方はうっすらと緑色になっていて小さなクローバーの芽が出てきていました。

 

ここは雑草とクローバーが入り混じっています。

 

タネを撒いた時期が時期でしたので、来春もう一度タネを撒いてみようと思います。

 

4.樹木の対策

また、それほど大きくはないのですが、敷地内に樹木の根っこの残りがあります。

 

この樹木からは新芽が生えてきます。

放置しておくと、新芽がどんどん大きく育っていってしまいます。

 

毎年新芽を刈り取るという手段もあるのですが、太いので草刈機で刈り取るのがやっとです。

もし大きく成長してしまった場合は、レシプロソーなどで刈り取る必要があり、手間が増えてしまいます。

 

そのため成長しないよう、根本的な対策をしようと思います。

 

樹木にドリルで直径5mm、深さ5cmほどの穴を開け、そこに除草剤をスポイト・シリンジなどで注入することにしました。

 

実際に利用したのは下↓のシリンジです。

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テルモ

 

9月初旬に樹木へ除草剤注入してみました。このまま来春以降に新芽が出てこないことを期待しています。

 

来春以降については、後日別記事にしたいと思います。

 

 

 

 

 

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